現代社会は、経済発展が著しく、本当に便利な世の中になりました。
スマホひとつで、人といつでもどこでもコミュニケーションが取れ、便利で快適な生活が実現していますよね。
しかし、便利な社会である反面、
現代は「ストレス社会」ともいわれています。
そんな中で、現代人は知らず知らずのうちに多くのストレスを抱えており、それが原因で「こころの病」にかかる人が増えているのも事実です。
特に4、5月は入学や会社の人事異動、転勤、引越しといった環境の変化によりストレスがかかりやすい時期であり、5月病というのも、こういった生活環境の変化によるストレスからきているものです。
では、そんなストレス社会とうまく付き合うにはどうすればいいのか?
それは、自律神経を整えることにあります。
今日は、自分の意志ではどうにも動かせないやっかいな存在、でも本当の意味で「豊かな生活」を送るためには整えることが必要不可欠、そんな自律神経についてお話します。
🔸自律神経とは?
自律神経とは、人が生きるために必要な機能を整えている神経のこと。
呼吸・消化吸収・血液循環・排泄など、生きるために必要な生理現象をコントロールし、身体のほぼすべての器官が、自律神経の関与を受けています。
自分の意志とは関係なく24時間、休むことなく自動的に働いている神経なのです。
自律神経を自分の意志で止めれたら、大変ですよね。心臓も止めることができてしまうことになってしまいます。
それができないように、身体を守るために、コントロールができないようになっているのです。
また、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。
🔸自律神経が乱れると?
そんな生きる上で大切な自立神経ですが、多くのストレスを抱えながら、忙しい日々を過ごしている現代人はとっても乱れがち。
自律神経が乱れると、食欲がなくなったり、動悸、息切れ、下痢、便秘など、さまざまな身体の不調を引き起こしてしまいます。
また、身体の不調だけでなく、精神的にも、イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつになる、感情の起伏が激しい、あせりを感じるなど、色々な症状が出てきてしまいます。
🔸自律神経を整える「呼吸」
自分の意志ではコントロールできない自律神経。
自律神経と呼吸は密接な関係があります。
ストレスを感じている時、交感神経が優位になり、いつのまにか呼吸は浅く短くなっているものです。
それに対し、眠っている時やリラックス状態の時は、呼吸は深くゆっくりになっています。これは副交感神経が優位になっているからです。
ゆっくりとした大きな呼吸は、副交感神経をスムーズに働かせ、自律神経を整えてくれるのです。
🔸深呼吸の方法
普段、胸や肺で息をする胸式呼吸をされている方が多いですが、深くゆったりと息をするためには、お腹で呼吸する「腹式呼吸」がとっても重要。
腹式呼吸ができるようになると、胸式呼吸のように肋骨を広げての呼吸ではなく、肋骨を上下に動かして呼吸をするので、肋骨の開きを抑制できます。
また、腹式呼吸は、いわばお腹をマッサージすることになるため、日常的に腹式呼吸を取り入れることで、お腹まわりも段々とスッキリしてきます。
自律神経を整えるだけでなく、実はくびれを作る上でも、呼吸がとっても大切なのです。
・・・話が少し脱線してしまいましたが(笑)
腹式呼吸のやり方は、
まず、背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。
このときに、おへその下に空気を貯めていくイメージでおなかをふくらませます。
つぎに、鼻からゆっくりと、吸う時の倍以上の時間をかけて息を吐き出します。 お腹をへこましながら、体の中の悪いものをすべて出しきるイメージをしましょう。
胸式呼吸に慣れていると、肋骨の筋肉が固まっていることが多く、初めのうちはうまく腹式呼吸ができないことがありますが、継続していくうちに筋肉の緩め方も掴んでくるはずです。
🔸今日から深呼吸をはじめよう!
自律神経を整えるのみならず、くびれも作れてしまう腹式呼吸。
呼吸にはメリットがたくさんあります。
常に腹式呼吸を意識づけるのはなかなかハードルが高いですが、例えば、朝起きたときにベッドの上で10回3セット深呼吸をはじめてみてはいかがでしょうか。
すっきりと1日のスタートを切ることができるはずですよ✨
また、ヨガは基本の呼吸として、腹式呼吸を取り入れています。
太陽を浴びながら朝ヨガをすることは、運動により交感神経を刺激しつつ、腹式呼吸とストレッチにより副交感神経を刺激できます。
自律神経を整えるにはもってこいのヨガ。
ぜひともお試しください✨