チョコレートは、紀元前から「神様の食べ物」といわれるほど、高貴で神聖な食べ物でした。
チョコレートはお菓子というイメージがありますが、元々はカカオ豆をすりつぶした飲み物で「薬」として使用されていた時代もあります。
素晴らしい効能があるチョコレート。
最も注目すべき成分は「カカオポリフェノール」と「テオブロミン」です。
ポリフェノールといえば、赤ワインに豊富に含まれているイメージが強いかと思います。
では、カカオにたくさん含まれるカカオポリフェノールと、テオブロミンの効能にはどんなものがあるのでしょうか?
見た目年齢が若くても、肌は年齢とともに徐々に酸化し、老化します。
カカオポリフェノールは、肌老化の原因のひとつである「活性酸素」が引き起こすトラブルを防ぐことが期待されています。
これは体内に取り入れた酸素の一部が「活性酸素」という物質に変化することで発生します。
この活性酸素の作用抑制に、カカオポリフェノールの持つ抗酸化作用が役立ちます。
また、肌細胞内の水分保持にもカカオポリフェノールは一役買うことが分かっていますので、美容効果が期待できると言えます。
動脈硬化を引き起こす原因のひとつは、体内に生じる活性酸素によってコレステロールが酸化されること。
カカオポリフェノールには、強い抗酸化力があり、善玉(HDL)コレステロールを増やし、悪玉(LDL)コレステロールが酸化して動脈硬化を引き起こすのを抑える効果があります。
血管を拡げる作用もあるので高血圧や冷え性、血栓の予防にもなります。
「赤ワインが動脈硬化予防に良い」とよく言われますが、ビターチョコレート(100g)に含まれているカカオポリフェノールは840mgと多く、赤ワイン(100g)に含まれるポリフェノール量180mgと比較しても非常に多いことが分かります。
チョコレートに含まれる成分「テオブロミン」。
テオブロミンとは、カフェインに似た働きを持つチョコレートの苦味成分で、カカオ豆にも含まれています。
これは、「幸せホルモン」とも呼ばれる、気分を落ち着かせる脳内物質であるセロトニンに働きかけてくれる作用があります。
仕事で忙しい時こそ、その合間に少しチョコレート休憩を取りませんか?気分をリラックスすることができるはず。
また、テオブロミンには咳を鎮める効果もあることが分かっています。
カカオポリフェノールは、高カカオチョコレートであるほど含有量が高くなります。
カカオポリフェノールには苦味がありますが、健康に良い作用がたくさん♪
一方、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートはポリフェノールの含有量が少ない上、糖分を多く含むため、健康上のメリットはあまりないため、ダイエット中は特に気をつけましょう。
70%以上の高カカオチョコレートを選べるとベストですよ。
ハイカカオチョコレートはカカオ含有率が高い分、他のチョコレートよりも脂質やエネルギーが多く、食べすぎると肥満の原因に。
ついつい、ぱくぱく食べてしまいそうになりますが、チョコレートの摂取量は、1日につき25g程度にしましょう。
チョコレートは疲労回復効果が期待でき、気分をリフレッシュしたいときにも心強い味方となります。
しかし、一度にたくさん食べてしまうと、肥満や依存症などの原因に。
香りや口溶けを楽しみながらゆっくりと味わうことで、少量でも満足感の高いおやつにすることができるはずです。
ぜひ日常のおやつにお試しください♪